がんばれ!府中の店主/新城侑樹

どうも!父の日のメールを実家の父に送ったら「体をいたわってがんばりょ!」って返ってきました新城です!

ギリギリ団塊世代なのにちょっとかわいいこの語尾…。


( ╹ ヮ ╹)<うんぼくがんばりゅよ


さてさて。


秀也君がいなくなって空いてしまった劇団内ラーメン官僚の次なる担い手となるべく、今日は僕の趣味の一つでもあるラーメン二郎の話をしたいと思います。

皆さんはご存知でしょうか、ラーメン二郎

手頃な価格には不相応な尋常ではないボリュームと脂の量、注文時の独特なコールで一部では有名なラーメン屋です。
最近はメディアでも取り上げられつつあるので、聞いた事はあるという方も多いのではないでしょうか。

「これはラーメンではない、二郎という食べ物だ」という誰が残したか分からない格言、「そのカロリーは一杯で成人男性の一日分の摂取カロリーを超える」などという都市伝説と共に語られることが多い二郎ですが、2012年6月現在、首都圏を中心に「ラーメン二郎」と名の付くお店(直系店)は38店舗あります。

この内37店舗(仙台以外)に行って少なくとも1杯ずつの二郎を完食してきました。

何故同じ二郎をそんなにいくつも回る必要があるのか?という疑問があるかと思いますが、ドカ盛り脂ギットリの基本コンセプトは同じでも、スープや麺の質感、トッピングの内容や派生メニューなどが店舗によって全然違うからなんですね。
四国八十八箇所巡りみたいなものでしょうか。

そこを踏まえて簡単にご説明していきたいと思います。


まず注文時のコール。
「ニンニクダブルヤサイマシマシアブラブラカラメ」とかそういうやつですね。
初めてのお客さんの大半が戸惑うポイントがこれだと思います。
「行ってみたいけど注文の仕方がよくわかんないから行かない」
という声も聞きます。悲しい事です。

簡単に言うと、ラーメンに乗せるトッピングを伝えているのです。
ラーメンが出来上がって提供直前に「ニンニク入れますか?」
と聞かれると思いますので、そこで下記を組み合わせたオーダーをしましょう。

・ニンニク
その名の通りの刻みニンニクです。上記の質問に対し「Yes/No」で答えられる唯一のアイテム。基本的に入れた方が味わい深くなりますが、店舗によっては粗刻みで辛味が強かったりするのでお好みで。ちょい増し(少し)、マシマシ(多め)などで量の微調整ができます。
ちなみにデフォでは入っていないので、「そのままで」「ノーマルで」などと答えると入りません。

・ヤサイ
モヤシとキャベツの混合体です。大半がモヤシである場合がほとんど。茹で方によってシャキシャキだったりクタクタだったりするので、店舗のカラーが出やすいアイテムと言えるでしょう。
タダでボリュームが増やせるヤサイ増し(程度によってマシマシ/ダブルと呼称が変化)こそ二郎の醍醐味ですが、店舗によっては常軌を逸したドカ盛りにされて泣きます。あくまで分量はお店(または店員)のさじ加減である事に注意しましょう。
ちなみにデフォで常識的な量がトッピングされているので、特に増やす必要がなければ触れなくてもOKです。

・アブラ
豚の背脂。簡単に言うと脂身のことです。スープにコクが欲しい時、量はいらないけど「重たいもの食った!」という達成感が欲しい時、単純に1杯あたりのカロリーを増やしたい時にお勧めします。
ヤサイ以上に店によって定義が分かれるアイテムでもあり、煮出したスープにプカプカ浮いてる脂身だったり、トロトロのラードだったり、液状のオイルだったり、肉片と混ぜ合わせたペースト状だったりします。店によっては賽の目切りのぶた(チャーシュー)が混ざっていたりするので、とりあえず初めての店でも増してみるといいかもしれません。

・カラメ
スープに混ざっているカエシ(醤油)の量が増えて味が濃くなります。唐辛子とは違うので注意しましょう。
通常のスープの味をダイレクトに変化させるアイテムなので初めて行く店ではやめておいた方が無難ですが、ヤサイ増しをした場合はスープが薄まる為カラメと合わせる事で調和がとれます。
店舗によってはテーブルにカエシの容器が置いてあり、後で自分で足す事も可能。
尚、唐辛子を別項目として設定している店もあります。


さて。これで注文の仕方がだいたいわかりましたね。

例えば「ニンニクは入れたいけどヤサイはそのまま、アブラは増したいけど味は変えたくない」という場合は「ニンニクアブラ増し」。
「ニンニクはいらないけどヤサイをとにかく沢山、あと味も濃くしたい」場合は「ヤサイマシマシカラメ」、こんな感じです。

「ニンニク入れますか?」の問いかけに対する回答としておかしい気がするかもしれませんが、これは定型文でイコール「トッピングはどうしましょうか旦那(奥さん/坊ちゃん/お嬢さん)?」
という意味なのでコミュニケーションは成立しています。
勿論、ニンニクだけでいい場合は「はい」でOKです。

尚、最初に食券を出すと同時にドヤ顔で「ニンニクマシマシ」とかコールする人を時々見かけますが、やめましょう。「あ、こいつ素人だな」と店中に知れ渡り、とても恥ずかしい思いをすることになります。
あくまでオーダーは「ニンニク入れますか?」の後。聞かれたら答えるというスタンスで。


はい、そんなところでそろそろ各店舗ごとの違いなどに入って行こうと思ったらすっかり長くなってしまいましたね。
\延長入りまーす!/


入りませんね。


またネタに困ったら続きを書きたいと思います。

ちなみにタイトルにある府中店は直系二郎の中では麺が一番太くて最早ラーメンの域を超えているのですが、さらに麺が太いインスパイア店「蓮爾(はすみ)」にすっかりお株を奪われて影が薄くなっています。

おっと新しい単語が出てきましたね!続きはまた今度!
それではアディオス!(゜ヮ^ )ノシ


写真は僕の最近の一押し、ラーメン二郎一之江店(江戸川区)の汁なし魚粉増しです。


和テイストのスープとよく絡むモチモチの麺がたまらない。