揚げ物/佐野バビ市

小生、揚げ物が好きだ。


揚げ物が好きな人、あまりいない。
世の中にはいるかもしれないが、たまたま小生の周りにだけいない。

ゆえに、先月の『今夜はイイ感じ☆』で話したカキフライや、大好きトンカツは一人で食べに行く。

確定申告の必要書類で区役所に行き、前から気になっていた地下一階の食堂に行ってみた。
昼時を過ぎていたため、A、B、Cランチは売れ切れ。

揚げ物が食べたかったので、カツカレーにした。

小生の前で食券を買ったおじさんもカツカレー。

おじさんの食券はすんなり受け取った割烹着のおばさん。
小生が食券を差し出すと、

「すみません、カツカレー売り切れです。」

「え…」

完全に胃がカツカレーの準備をしていたのでまさに青天の霹靂。

では何を食べよう…

ろくなものがない…

あぁ、なんてアンラッキーなんだ…

返金してもらって帰るか?

いや、何か食べよう。

でも、食べたいものがない。

(以上2秒間)

すると、

「5、6分待てる? 揚げるから」

「え?…あ、はい!」

こそこそと同僚と話している。


「カツ1枚だけ揚げて。かわいそうだから。それで売り切れ」

聞こえる。すべて聞こえる。
こそこそ話しているが、全然聞こえちゃう。

ありがたい。

天使だ。

割烹着の天使だ。


揚げたてのカツが乗ったカツカレー(500円)は美味しかったです。

ここで普通なら、そのカツカレーの写真をアップするんでしょうけど、食べ物を写真に撮る習慣が無い。

ゆえに先日お世話になったクラブ•イクスピアリのバルコニー。
このバルコニーからは至近距離でディズニーランドの花火が見えるんです。それも写真にはおさめてません。