転宅/新城侑樹

中国の写真をたくさん載っけて先日のイイ感じでもお話しきれなかった思い出話を書こうと思ったのだけれども、ネット環境が今ちょっと整っていなくて携帯からしか書けず、写真も2枚くらいしか上げられないので今度にします。無念。


近況。

引越しをしました。
なんだかんだで6年間くらい暮らした川崎市高津区から、埼玉県某市へ。

中国から帰って一週間くらいしか日がなく、帰国後も何かとバタバタしていたので準備期間は正味3〜4日。
渡航前にやっとけっちゅう話ですが、まあ。

月曜の夕方から三日三晩、途中仮眠や休憩は挟みながらもほぼ突貫で梱包作業。

とにかくモノが多い。

だいぶ捨てたり売ったりしたのに。


できた荷物から玄関前に出していくと、ちょっとした城塞みたいになりました。もしくはゴミ屋敷。



で。

水曜の朝から寝ずに迎えた当日木曜の朝。

まだ梱包が終わっていなかった。

やばい。
午後には業者さんが来る。


経験則からして、

業者来る

梱包できてない

口には出さないもののめちゃくちゃ嫌な顔をされる

待たせる

大迷惑

という流れは明白。

嫌だ。人生で二度も業者さんにご迷惑をお掛けするのは嫌だ。


ただその場合も適当な段ボールに乱雑にモノを詰め込んでとりあえず持って行ってはくれる。
「最悪の場合もとりあえず持って行ってくれる」というのがせめてもの心の拠り所。

兎にも角にもまずは業者が来る前に梱包を終わらせなければならない。
どんなにキツくても業者が来る14時〜16時までに梱包を終わらせれば俺の勝ちだ。
俺の勝ちなのだから。


と、決死の覚悟で行軍中の12:30、業者様から電話が。

「前の現場が早く終わったんで、1時過ぎくらいに着きそうなんですけどいいっすか?」


ば、馬鹿野郎。

いい訳ねぇだろ!
できるだけ遅く来てよ!14〜16時の予定ならもう15:58くらいに来ればいいよ!!

という魂の叫びも虚しく、結局13:30頃に業者さん到着。

はい、梱包終わりませんでした!


案の定、吐瀉物を見るような目で見られる私。

「ずびばぜん…とりあえず外に出てるのから適当に積んでってください…」

半ベソかきながら梱包を続ける。
こんなに惨めな事がそうそうあるだろうか。

ようやく全ての荷物がまとまりつつあったその時。

「新城さんすいません」

完全に卑屈になりきっている私に業者から衝撃的な言葉が。


「荷物、載りきりません」


……は?

「今この部屋に残ってるモノは載らないと思って下さい」


え、

いやいや。

載るでしょう。頑張れば。
2tでしょそのトラック?2tって相当だよ?白鵬が10人いたって1.5tだよ?載らない訳ないじゃない。

「いやでも自転車も載せますし、もう既に溢れかかってますんで」

ってそんな訳


あっ、本当だ。ダメだこれ。

こんな事ってあるんですね。
「最悪の場合もとりあえず持って行ってはくれる」はずの引っ越し屋さんに見放されるというリアルほこ×たて状態。勝っても何も嬉しくない。

部屋に散乱したゴミとも荷物ともつかない物資と放心状態の私を残し、トラックは転居先に出発していきました。


…どうすんだこれ。


約二時間後、電車で向かった転居先にて合流した業者さん曰く
「2tショートだから無理でしたけどロングなら多分いけましたね」
ってそりゃそうだろうけど2tロングってそれ東京ミルクホールが本公演で小屋入りする時に使うやつだからね!?どんだけだよ!

えっと、
業者さんほんとにすいませんでした。全部僕のせいです。
自業自得。
身から出た錆。
因果応報。
働かざる者食うべからず。


というわけで、月曜日に結局レンタカー借りて一人で引っ越しの続きをしてきまーす。イェーイ。



写真は「もう無理っス」と言われた時のトラックの後ろ姿です。
貫一にキックされるお宮の気分。嗚呼。


(おことわり:某CMでお世話になった企業様は本文とは一切関係ございません)