謹賀新年/J.K.Goodman

おめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
 
お正月。以外に電車が混んでおります。
私、正月だ、年始だとうかれることなく、もはやライフワークと言ってもいい腰痛と戦いながら、座りたいという気持ちを隠して、立ったまま読書の子。
 
しかし目的地までの道のりは長く、後40分以上立っているのはきつい。
 
目は活字を追いながらも視界の端で鋭く浅草駅で降りるであろうおじさんに目をつけ、おじさんの正面の位置をとり、来たる浅草駅で、目の前の席が空くのを待っておりました。
 通勤、遊び、なんだかんだ5年も乗っていれば、下町のおっさんの雰囲気を嗅ぎ分ける嗅覚というものも身に付いてくるもので、豈図らんや、見事浅草駅でわたしの目の前を中心に4席空きました。
 
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 年明けから、ズバリ的中。これは幸先が良い。
 
 背中に背負ったリュックを肩から降ろし、腰に優しい姿勢をつくりながら座る。
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と左隣にいたカップルがおもむろに脇1席横にずれて暮れたら僕達2人も仲良く座れるのにみたいな雰囲気で、私の前に立ちはだかった。
 
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まあ、こちらは目の前4席空いてるから、一つ右にずれてあげようと一旦おろしかけた腰を上げ、正面から左2席を譲る。
 
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やれやれと思いながら右に移ろうとした時である。
 
今度は俺ジェントルマンだから君のために必死に席取るよ!という感じでドアの方から男が一席を強引に確保しに来た。
 
私の座ろうとしている席である。
いや、俺一回座ってるし。
隣から移ろうとしただけだし。みたいな無言のやりとりをしているうちに、彼女登場。
 
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     ⚫️男女
 
 
そして私の座ろうとした座席を勝手におばさんに譲る。
私はその女の彼氏にブロックされて、左端へ向かえない。
 
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    ⚫️男女
 
女はおばさんに感謝されたりしている。
 
その上で感謝されたりした上で、悠然と女は向かって右端の席に座った…。
 
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      ⚫️  男
 
目の前4席空いて一席も座れなかった。いや、一旦は座った。カップルに席を譲ったばっかりに、座れなくなった。
 
席を譲ってあげたカップルは私には目もくれない。
 
嗚呼、なんか今、自分の性格が縮図となって垣間見えた気がする。
 
そんな正月でした。