伝説の男/原澄人

研究生の宮内が先日劇団を辞めた。

まぁ、仕方ないことだと思う。彼と過ごした4ヶ月、短い間だったがすごいことがたくさんあった。記憶が消えてしまわないように、書き留めておきたい。


・ルーキー募集の面接でJKが薄毛の理由を聞いたら、小さい頃から孫悟空のマネして毛を抜いてフッてやって遊んでたのが原因と言っていた。
スゴい奴が来たとみんな一斉にざわついた。

・落語会、猫をめでる表現がキモすぎて全員度肝ぬかす。

・数字に弱く、九九ができない。佐野くんが足袋を支給するのに足のサイズを教えろって言ったら、「えー、ひゃく〜」って言った。一連のくだりは与太話として秀逸なので、佐野くんに詳しい。

・「ありがとサンクシューヤ」「えー、…ないです!」などのギャグをやるよう仕向けたが何一つものにしなかった。

・なんかクサい。頭皮がクサいようだ。薄毛との関係性は結局謎のままだ。

・住んでるアパートは「アンダルシアハゲ山」だ。

日舞の動きが下手すぎて左梗先生が爆笑。死んでしまうんじゃないかってくらい笑ってた。

・人の話を聞いていないのでスゴいタイミングで会話に入り込んでくる。大概その頃には、話題は違う方へ向かっているので、かなり不快。

・あのルックスで中身が二枚目なところがあって、理解に苦しむ。女性の下着をはいていてくれた方がよっぽどいいのに。

・クラブイベントでコントをやった時、ドラミちゃんの役でセリフは「ミー!」と3回言っただけだった。

・同じコントの殺陣のシーン、最初の武器を持ってのポーズの気持ち悪さはS級。哀原くんがモノマネをマスターしたので、どこかで披露してもらえると思う。

・会話に詰まったり言い訳がましくなると、脈絡もなく「です!」って言って締める。何が?

・お願いランキングのラーメン官僚に似ている

・先日の私の結婚パーティーで会場までの道のりがわかりにくいのでサンドイッチマンになって道案内をしてもらおうと思ったが、象形文字で書いたような下手くそすぎる看板を作った。

・そのパーティーでラーメン官僚の役で出演してもらおうと思ったが、「いっぱいいっぱいなんで」と出演を断られた。看板作りがよっぽど大変だったようだ。

・結局、パーティーの前日にサンドイッチマンをクビになった。

・新しい劇団内の係分担をしたら、不燃ゴミ係に自ら立候補した彼。その小一時間後に、劇団辞めますと発表。何だったんだ、さっきまでのやる気?


まだまだある、伝説の数々。ここでお伝えできるのはほんの一部です。
自分がやりたい劇団がみつかったんだそうだ。ここで学んだことを生かして頑張ってほしい。

ミルクホールは宮内くんを陰ながら応援してるよ。


お疲れ様でした。