開幕戦/チャンマツ2013

3月29日

プロ野球が開幕した。
大変喜ばしいことである。
我が阪神タイガースは打線が爆発し9−3で開幕戦に見事勝利を収めた。

3月31日は春夏甲子園連覇で間違えてドラフトで引き当ててしまった
若干18歳の藤浪選手のプロ初登板らしい。

当然神宮に歴史的瞬間を見に行かなくてはならない。
たまたま哀原パイセンを誘ったところ「球技は大河ドラマの蹴鞠しか興味がない。」とのことで無下に断られた。器の小さい男である。

当日神宮球場の良席を取るために5時起床小雨の降るなか5時間並び開門後7
見事外野の良席をゲット

現役高校生のプロ初登板27連続三振完全試合が見れる歴史的瞬間である。

試合が始まり もうすでに朝からの酒量は軽く2リットルを超えている。
1回の裏 藤浪選手が先頭バッターをファーストゴロ。
「ああ!27連続三振は途切れた。だが完全試合は見れる!」
その瞬間事件は起きた。
ファーストの新井良太選手がゴロを上手く拾えずエラーでヤクルトの選手が出塁してしまった。

「なんというていたらく。」

怒号あふれる神宮レフトスタンド。完全試合もなくなってしまった。
まさに「後輩殺し」
先輩がルーキーの足を引っ張るというチームとして一番やっていけないことである。


例えて言うならば
劇団東京ミルクホール第18回本公演「たけしの挑戦状」本番公演中
舞台裏で哀原パイセンが半裸から紫のレオタードに着替えることがあった。
演出上小さめのレオタードなので着替えに手間取るから着替えの介錯(お手伝い)
を私がすることになった。私自身も半裸から原発職員風の衣装に着替えがあったため
ただでさえ早く着替えているのに更にターボで着替えなくてはならない。
本番中、私は稲妻の様なスピードで着替え、哀原パイセンの着替えコーナーに行くと
哀原パイセンは着替えるどころか半裸のままである。
いったい全体どうしたのだ?と様子を伺うと「いやここに置いといたんだよっ!」とご機嫌ナナメ気味で衣装の山を蹴っている。
どうやら着替えるはずの紫のレオタードが見当たらないらしい。
衣装がなければ私も手伝い様がないのである。
しかもそのまま着替えず半裸のまま舞台に行き余計な笑いをもらい、まんざらでもない様子で舞台裏に帰ってきた。もちろん「手伝いにきてもらったのにごめんね。」などという器の小さい男はねぎらいの言葉もくれない。何のために自分はターボで着替えたんだ?という激しい憤りを覚えたのは記憶にあたらしい。
まさに「後輩殺し」

藤浪選手はこの心境だっただろう。痛いほど共感する。
そして私の怒号にも力がこもる。

その後も18歳のルーキーが頑張っているのに平均年齢30オーバーの野手陣がふがいないばかりに点が取れず痛い敗戦をしてしまった。

似たような構図を最近舞浜イクスピアリの方でも見た記憶があるんだが、なんだったのかとんと思い出せない…。

とは言っても非常に興味深い試合だった。今日は負けたが今年の阪神は行けるんじゃないかと酩酊状態で帰路につき。

家に帰るとコースケパイセンのライブに行くのをすっかり忘れていた。
神宮球場からは歩いて行ける距離だったはずである。
「なんというていたらく。」
パイセンに対して気を使えない。
「先輩殺し」とはまさにこの事である。
本当に申し訳ありません。
そんな春先であった。

結局、哀原パイセンのレオタードは一体どこにあったのか?
それはまた別のお話で…。