最高傑作なるか/佐野バビ市
第19回本公演『かたわこや』
いや、実際しょうもないシーンも多々あるんだけど、そういうことじゃなくて、全体として、コケル作品をやるわけにはいかんでしょうが!
絶対に観に来てほしい公演です。
準備は順調に進んでいる。
色々なことが決まってきている。
出演者も、踊りや歌の稽古、ネタ作りに勤しんでいる。
「これは、劇団史上最高傑作になるかもしれない!」
かつて、佐野工船という小生のブログにて、こう叫んで、実際大好評を得た作品があった。
その名は、
『パロスペシャル』
小生の師匠・喰始大先生にも面白いと言ってもらえたあの奇作である。
しかし、この公演、チケットがあまりに売れなかった。
台風が直撃した所為もあるが、今日現在分析されている要因として、
台本の完成が遅かった
これに尽きる!
「最高傑作になる予感がある!」とブログに書きながらも、その時点で台本が完成していなかった。
つまり、小生の脳内では絵が浮かんでいる
が、
出演者たちはそれが見えない。
ゆえに、自分がコケルかもしれない公演にお客は呼べない。
自信を持って宣伝できない。
チケットを売ることができない。
小生のブログを見て、いくら「最高傑作の予感」と書かれたところで実体のないモノは信じない。
そもそも小生のブログを読んでない可能性が高い。
まぁ、非常に冷静でただしい判断だわな。
さらに、台本完成後も、小生の目からみて、出演者、半信半疑で稽古してたなぁ…
初めてやるようなことが多くて不安だったんだろうな…
初日が開けて、ウケることを知ったあとの役者の溌剌ぶりったら。「それみたことか」と思ったものだ。
今回の『かたわこや』、状況が非常によく似ている。
着々と準備が進む中、出演者に公開されない神秘のベールに包まれたものがある。
それこそが、
台本である!
聡明なる稽古場日記読者諸兄姉、ご安心召されよ。
今回、10周年ですよ。
しょうもないもの見せるわけいかないじゃないですか!
いや、実際しょうもないシーンも多々あるんだけど、そういうことじゃなくて、全体として、コケル作品をやるわけにはいかんでしょうが!
もうね、いろいろできてるの。
すごいんだから。
大丈夫です。
安心してチケット予約してください。
絶対に観に来てほしい公演です。
お待ちしてます。