ネオジ王(CD)様と私/新城侑樹

どうも。お尻を拭いた紙の匂いでだいたいの体調が分かるようになりました。新城です。

それにしても暑い。
猛暑日は減ってきているとはいえ外にいると全てがやんなってくる暑さ。こんな時は外に出ずエアコンの効いた部屋で一日ゲームでもしていたい。
今でこそあんまり家でゲームをやらなくなってしまったが昔はよくやった。物心つくかつかないかのうちから赤白ファミコンやら謎のブロック崩し専用機でゲームをし狂った。


思い出深い家庭用ゲーム機がある。

小銭をかき集めゲーセンに通いつめる事が生き甲斐だった小学生('93年頃)の新城少年にとって、SNK対戦格闘ゲームがそのままのクオリティで家庭で遊べるネオジオ(ROMカセット版)は憧れのゲームマシンであった。
が、ソフトが高すぎる。ドカベン(弁当箱)のような大きさの1本30,000円以上という今考えると常軌を逸した価格のそれは到底小学生に手を出せるシロモノではなかった。
そこに満を持して登場したのが1994年9月9日発売のネオジオCD


こんなの↑


ROM版と変わらぬクオリティ!低コストのCD-ROMゆえにソフトが安い!スーファミより安い!!(8000円前後、当時のスーファミソフトが9800円〜11800円程度)

救世主が降臨なされた。新城少年はそう感じた。
神様仏様、ネオジオCD様である。

小5のクリスマス、母親への土下座を経てネオジオCD大明神を買い与えて頂く。(これについては今でも感謝しております)

この日から夢の格ゲーライフが始まる。そう信じて疑わなかった。実際始まった。夢のような日々だった。


だが、しかし。
このネオジオCD、致命的な弱点があった。
ローディング時間が長いのだ。

100メガショックを標榜し、大容量を売りにしていたネオジオゆえの落とし穴。
ソフトを入れてからタイトル画面が出るまでに1分2分は当たり前、一説には「カップ麺が作れる」とまで評された異様なロード時間の長さ。

その後もキャラ選択から対戦までに30秒〜1分、ラウンド毎にもいちいちローディングがあるからまあストレスのたまる事甚だしい。

しかし世のネオジオっ子たちはこれで激動の世紀末そして21世紀を生き抜く忍耐力を身に付けたのだ。
泰然自若!果報は寝て待て!泣かぬなら 泣くまで待とう不如帰!!



しかしながら。
結局ロード時間の長さがプレイアビリティの著しい欠如につながり、およそ5年でソフト供給が終了。後に倍速ドライブ搭載のネオジオCDZが投入されるも焼け石に水。ハードとしての歴史に幕を下ろした。

対戦テンポと爽快感が重要な対戦格ゲーを主要タイトルに置くハードとしてはあまりに致命的な欠陥だったと言えるだろう。
余談だけど後に12倍速ドライブ搭載のドリームキャストを手にした時は「ギュワァァーーーン」という起動音からなる圧倒的なロードの速さにシビれたものなぁ。
コンセプトに技術が追いつかなかった、バーチャルボーイと並ぶ時代の徒花ではないかと思う次第。嗚呼。


ということを漫画「ハイスコアガール」4巻75pを見ていて思い出しました。


ちなみに、先頃発売された携帯機・ネオジオXには当時(新城少年小学生当時)の代表タイトルが本体に20本内蔵されており、ロード時間なしで楽しめるそうだ。
いい時代に、なったね。



でも買えないのでとりあえず風のくつを消費してiPhoneの中で走り回っている毎日です。

10万点とか出せる人信じらんないよ…。

(次からは4行程度にまとめられるよう頑張ります)