浅草に行った/正月太郎

正月太郎の袴が限界に近くなってきたので浅草まで見に行く。
お金は無いのでウインドウショッピングだ。

浅草寺でおみくじを引くと凶がでる。
写真を撮ったが、それを稽古場日記で見せられるたひともどう思うだろうか、とめでたくないことを思いめぐらせて
掲載を取りやめる。

天丼の大黒屋が行列だ。
左梗先生と一緒に浅草に行って大黒屋で天丼をおごってくれると、ありがたいことを言ってくれたのを思い出す。
本番も近く稽古を抜けて買い出しに来ているので今回は、と断腸の思いで遠慮したところ
後ほど烈火のごとく怒られたのを思い出す。

鳥羽伏見で徳川慶喜が大阪から開陽丸で逃げ帰ったと思いだしたので、怒られたことを思い出したわたしは
浅草から船で浜離宮までいくことにした。

浅草の船着き場では、みな骸骨マークのキャプテンは―ロックの服を着ている。
タイアップなのだろうが、何だろう、海賊って賊だよ、賊軍だよ。
賊軍、会津だからそんなに悪くないのか、いいんだな、と納得して船に乗る。

船内ではビールが売っていて、観光バスの添乗員さんが女学生のようにだらけている。いいことだ。
船は後部に座ることがおススメ。

浜離宮には慶喜がおりた船着き場がある。
孝太郎がここに、感慨深い。

日の出桟橋にもいけるんだね。