東京・焼津・大阪・京都・桐生/佐野バビ市

第18回本公演『たけしの挑戦状』おかげさまで全日程終了しました。
東京でも知名度が低いのに、焼津、大阪と「君たち誰?」という状況の中、我々の奮闘に足をお運びいただいたお客様に感謝でございます。
なんだかんだと、東京公演は約一ヶ月前なんですね。
全然そんな感じがしません。
あらためて、ご来場いただきありがとうございます。

小生としては、全く終わった気がしません。
残務が山のようです。
この世にここまでお金にならない事務仕事というのもなかなか無いと思います。

久しぶりの稽古場日記登場ですので長めにダラダラと書かせていただきましょう。

東京は旗揚げの地、ウッディシアター中目黒。
楽しかった。
旗揚げから5公演、ここでワッショイさせていただき、知り尽くしているはずなのに、なんとも楽屋と舞台袖が狭い。
誤解が無いよう言っておくが、ウッディシアターは同規模の小劇場の中では楽屋は広いし、袖も広い。
そんな理由で旗揚げでも使わせてもらっているが…
ウッディを離れている数年で、こんなにも小道具や衣裳の総量がアップしていたことに気付かされた。
とにかく物が多い。

これは演劇ではなく、自分たちで作った衣裳と小道具と美術のお披露目ショーだ。
温かいお客様に涙する。

大いに楽しい。

焼津は初めての乗り打ち(当日劇場に入って、準備して、本番して、片付けて、撤収すること)である。
嵐のような1日だったが、なんとかできるものだ。
そのバタバタ感がお客様に伝わってしまったら申し訳ないです。
ここでも温かく迎え入れてくれたお客様に涙が止まらない。

そして大阪。
ワケあって、大阪へは他の劇団員より1日早く入っておりました。
仕事を終え、夜は大阪の劇団や博多からの劇団との宴会に潜入することもでき、演劇鎖国状態を施いていた(←意図的ではなく結果的に)自分にもデタント的な流れが来たなと、まったく売れてないのに丸くなって来たなと、そんな思いの新世界の夜。

一人とぼとぼ宿に帰る道すがら、レイトショーに遭遇。

どれどれ。

高倉健ゴルゴ13!!
ナイス!!
食指が動く!!
同時上映は…

お色気もの。脇役の大泉滉が目を引く。
入りたい気持ちムクムクだったが、今年オールナイト寝不足で遅刻という大失態をやらかしていることがトラウマ。
戦線離脱。

その直後、美術家の加藤ちかさんと作家の石原燃さんが飲む、通天閣の足下とは思えないオシャレBARに合流。
愉しい夜。

で、次の日からは一同劇場宿泊しながらの大阪初公演の仕込み、そして本番。
その様子はほかの稽古場日記でも触れられているだろうし、来週の『今夜はイイ感じ☆』で。
日本の笑いの総本山OOSAKAで温かく迎え入れられたことに感激。涙する。

そして、京都。
太秦映画村へご挨拶に。
ここではいろいろな発見があった。中でも一番は、
『シネマスタジオ・ライブ 撮影の時間ですよ!〜映画を楽しく見る方法〜』
すでに伝統芸と呼べるまでに昇華したアトラクション。唸る。
少ない人数でこんなにハイクオリティなショーを披露しているのか…プロの技である。
笑いも一カ所もスベらず25分。子供たちにもバカウケ。すごい。
普通に楽しんだので写真は無い。まだまだ写真を撮る風習には馴染めていない。

京都のオシャレスポットの御幸町をぶらつき、チャンマツ2012のリサーチで地元の人が並ぶホルモン屋へ。絶品。

そして今日は桐生。群馬である。

予算の関係で各駅停車の旅。初めて小山で降りて両毛線に乗る。

途中、この駅も初めて。

長い車内のお供はこの本。

やたら佐野が多い一日。
この本、図書館で120人待ちくらいだったのが意外に早く小生の番になった。
みんな律儀に本を返却してるんだな。

で、

桐生に到着。
なんだかしらないけど学生のラッシュ。

予定より二時間近く早く到着したもんで、駅の前の喫茶店で時間をつぶす。
これ、予定通り。

が!

駅前に何も無い!!!!!!

そんな馬鹿な!!!!!

しばらく彷徨って、シャッター通り商店街を発見。
しかし桐生のシャッター通り商店街はなかなか頑張っている。

ナイスなカフェを発見。

小生、ムースが好きなんだよね。
ムースって、当たり外れがでかいじゃない?
美味しいのに当たるとすごく美味しいし、マズいのに当たるとすごくマズいし。
射幸心を煽るんだよね。

美味しいよ。とても。そして安い。

いい雰囲気でガッツリ時間を潰させてもらった。

結果として、本日桐生へ行った最大の収穫がこのお店かな。
ほかのメニューもいろいろ美味しそうだったな。

帰路はクラウンの智春さんと一緒。
クラウンの智春さんと言っても、日本クラウンの若手演歌歌手じゃないぞ。
クラウンってのは、すごい芸人さんのジャンルでな、智春さんはヨーロピアンスタイルだそうだ!(帰路のトークの受け売り)

大道芸とかもやっちゃうわけだからさ、演劇人とは出場機会数が違うんだよね。
きったはったの修羅場を乗り越えて来てるわけよ。
地方競馬のジョッキーがJRAに移籍すると活躍するでしょ。乗ってる数が違うから。
それと一緒。

例えが悪いな。

吉本芸人は、ほかの事務所の芸人より、なんだかんだいってスキルが高いよね。
なんたって、吉本は劇場をたくさん持っているし出場機会数が多いから。
それと一緒。

とにかく刺激的な話だった。

そんな今日の小生の日記。
とても書くことで糊口を凌いでいる者の書く文章とは思えない内容だね。
何も考えずに書いたら、こんな感じ。
おやすみなさい。