不名誉/浜本 ゆたか

今日は稽古場。

普段掃除していない部分に数年ぶりに立ち寄った場所はポマードのようなニオイが充満していた。マジでくさい。

心の中でそっと誰かのせいにした。

掃除が一段落し、雑談しているとJKさんと小説の話になった。
「警官の血っての今読んでるんだけど、久しぶりに本にハマったわ!!」

遡ること3、4年前、日本舞踊の稽古in大宮からの帰りの電車
浜本はとある小説にハマっていました。それが「警官の血」です。

劇団員が猥雑な話をしている中、聡明さ富士の頂の如きで周知されている浜本は参加せずに読んでいました。
何読んでるの?なんて聞かれて
人ってこういう時面白い事は教え共有し、話題に上げたい気持ちになるもので
「警官の血っていうんだけど、すごい面白いよ!」

その時の劇団員のシラけた目、そして忘れもしないあの言葉
「何それ・・・わかんない・・・」

おーい!おい!おい!おーい!おい!おい!おい!おい!
あまりの息みアニマル浜口だわ!!

そして時は流れて今日

「警官の血っての今読んでるんだけど、久しぶりに本にハマったわ!!」

ヘルニアじゃなかったら神戸製鋼タックルしてました。
坐骨神経痛じゃなかったら室伏きりもみケツキックしてました。

こみ上げるあの時の悔しさ。
しかしそこはぐっと堪えて、ある視点では
「本の虫であるJKさんが面白いと思ってくれた事は嬉しいな」
と溜飲して、自分の顔面にパンチするようなポジティブさを手に入れました。

そんな浜本は今更ですが百田尚樹フェアーです。
ほんとに今更すぎて、この「今流行ってます!」の最中に読むのが本当に恥ずかしくて電車の中では読める限界角度しか開かずに読んでます。

早く読まないと日置さんに借りた「風の中のマリア」に手をつけられません。だからこの場を借りて・・・
日置さん、俺この前久しぶりに登山しました。
登攀というより山岳マラソンです。
山頂付近20分距離を7分で走れました。
昔取った杵です。
それだけです。

山頂から見た名所です。名前は忘れました。
おげぇんきぃですかぁ〜!!